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休み返上で受け継がれる、京友禅の夏。

休み返上で受け継がれる、京友禅の夏。

今年も鴨川で「京友禅流し」の実演が行われ、陣中見舞いに伺いました。

多くの屋台と人で賑わう夏の京都。その美しい光景の裏側では、休日を返上し、京友禅の技術を伝えるために集まる職人の皆さんの姿があります。京友禅仕上げ部門、蒸し!ご存知ですか?大好き!

今年は、同じ京友禅伝統工芸士でもある片山さんが実演に参加されておられました。
普段は現場で技術を磨く職人が、この日のために実演してくださること。ものづくりへの誇りと責任を感じます。 「こんなんおもろいんかなぁー」と首を傾げるところ。尊敬するし、ツボなんですよね笑

「あっ、手拭い巻こかー」優しいお人柄。左側の頬っぺたが腫れているそうで、右側できめて貰いました笑

実演を支えているのは、各蒸し屋さんから約2名ずつ出向してくださる現役職人の皆さん。
日々の仕事がある中で協力してくださることに、同じ業界の一人として心から感謝しています。格好いいです!自慢させて貰お!

京友禅の「蒸し」とは

染め上げた着物は、そのままでは色が定着していません。
蒸気でじっくり熱を加えることで、染料を繊維の奥まで浸透・発色させ、美しい色彩を定着させる重要な工程が「蒸し」です。

蒸しの良し悪しは、仕上がりの色や風合いを左右するほど大切な工程であり、京友禅には欠かせない職人技のひとつです。無くてはならない存在と設備です。

友禅流しとは

蒸しを終えた着物には、染色で使った糊や余分な染料が残っています。
それらを水で丁寧に洗い流す工程が「友禅流し」です。

かつては鴨川で日常的に行われていましたが、現在は環境への配慮から工場内の設備で行われています。
鴨川での友禅流しは、京都の染織文化を次世代へ伝えるための貴重な実演として受け継がれています。洗い張りと違い、左右に豪快に水面に叩き込むのが特徴です。

美しく流れる水面だけではなく、その背景には多くの職人の時間と技術、そして「伝え続けたい」という想いがあります。

伝統とは、誰かが休みを返上し、手間を惜しまず、次の世代へつないでくれているからこそ残っていくもの。私のまわりにはそんな職人方ばかり。毎日のお仕事もあるなか、カラッと笑ってくださる皆さまを猛烈に自慢したいです。

今年久々ながら、その現場に立ち会えたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。